Livox News

Livox LiDAR標準搭載自動車量産の新時代を切り開き、小鵬汽車(Xpeng Motors)と提携へ

2020-12-21

Livoxは、Xpeng Motorsが2021年から量産をスタートする新車種に自動車規格のLiDAR技術を提供し、Xpeng Motorsが業界をリードするスマートトランスポーテーションに関する新しい検知ソリューションを構築できるよう後押ししています。

2021年11日、技術、量産能力ともに世界をリードするLiDARメーカーのLivox(覧沃科技)と、世界有数のインテリジェント自動車メーカーの小鵬汽車(以下、Xpeng Motors)との戦略的提携が正式に決まりました。今回の提携により、Livoxは、Xpeng Motors2021年から量産をスタートする新車種に自動車規格のLiDAR技術を提供し、Xpeng Motorsの成長を後押しすることになります。Xpeng Motorsは、業界をリードするスマートトランスポーテーションに関する新しい検知ソリューションの構築や、後継車種のスマートドライブ体験に不可欠な高度な安全性と快適性の実現に注力し、ユーザーにより安全で、便利な外出新提案を提供しています。

 

二強のコラボレーションにより、スマートドライブ「X」を新しい境界へ

世界をリードする電気自動車企業Xpeng Motorsは、データを活用し、スマートEVに変革を起こすよう力を入れています。テクノロジー好きな消費者の数が膨大で、増えつつあることから、これらのユーザーのために、スマートEVの設計、開発、製造、販売に精力的に取り組んでいます。日々拡大し、勢いよく成長しているスマートドライブ市場という「レースコース」において、Xpeng Motorsは、時代の先頭を走るチャレンジ精神を発揮し、新技術の採用と突破に果敢に挑んでいます。

 

2016年に設立した以来、Livoxは大規模量産が可能なハイコストパフォーマンスのLiDAR技術ソリューションの開発及び製品化にフォーカスし、LiDAR業界の「価格が高い」、「量産が難しい」、「信頼性が低い」といった3大ボトルネックの解消に取り組んでいます。Livoxは、4年間研究に没頭し、スマートハードウェア製造やグローバルサプライチェーン管理などの面において、圧倒的な優位性を持つようになり、2020年に一連の車載LiDAR新製品を打ち出し、LiDAR業界量産化の新局面を打開しました。

 

スマートドライブ技術が猛スピードで成長し、「ソフトウェアで自動車を定義+ハードウェア標準搭載」などの理念が確立されつつある新時代を迎える中、LivoxXpeng Motorsの二強の提携が決まりました。LiDARのアプリで視覚のみを頼る検知ソリューションに潜んでいるリスクと欠陥を軽減し、スマートドライブに十分なハードウェア検知裕度を提供することにより、スマートドライブユーザー体験を大幅に向上させます。

 

更なる進化 Horizon自動車規格モデルの性能向上を実現 Xpilot 3.5量産時代の到来を加速

今回の提携で、LivoxHorizon車載LiDARプラットフォームに基づき、Xpeng Motorsのために一連のカスタマイズ開発を行っています。最終の量産モデルは、業界屈指の性能指標を達成できると見込んでいます。そのうち、Horizonの自動車規格モデル(Horiz)の検知距離が、公開試験モデル(Horizon)の90メートルから150メートル(反射率10%の目標物に対して)に引き上げられました。同製品を搭載することにより、Xpeng MotorsXPILOT自動運転補助システムは、高速道路や市街地道路などのシーンにおける遠距離障害物の事前検知をより余裕を持って対応することができます。また、Horizの点群密度も2倍近く向上し、特にROIRegion of Interest、関心領域)領域の点群密度がレーザー発射のコストを増やすことなく、積分時間が0.1秒の場合、144ラインと同等のレベルを実現しています。点群出力の密度が高くなったアルゴリズムを通じ、遠く離れている路上の通行人や自転車はもちろん、アイスクリーム容器のような小さな物体もより早く検知できます。視野角に関しては、Horizの横方向FOVが公開試験モデルの81°から120°に拡大し、Xpeng Motors向けのカスタマイズソリューションを採用することで、自動車前方で150°~180°の超広点群視野角を実現し、横から接近する車の検知など、「従来の難題」を有効に対応し、スマートドライブ機能のエクスペリエンスを大幅に向上します。

 

Livox Horiz車載LiDAR(左)、Livox Horizon一般販売モデル(右)

 

カスタマイズ製品の開発に励むLivoxは、「より洗練された製品設計ソリューションで性能を極める」理念を受け継ぎ、業界で初めて斬新な「ウルトラフレームレート」といったLiDAR技術概念を現実に変えました。巧みに設計された回転プリズム準全固体型技術ソリューションを採用することで、視野角のROI 領域に入った物体が2倍のフレームレートでスキャンされ、システムが10Hzフレームレートで動作していても、ROI領域では20Hzの点群データが得られます。この技術を通じ、高速走行や混雑道路走行など、中国の代表的なシーンにおける交通事故率を下げます。また、Horizon自動車規格モデルの点群分布がより一層均等で、水平になり、既存の点群アルゴリズムの適性を強化する一方、点群アルゴリズム開発の難易度を下げることに成功しました。

 

Livox Horizon公開試験モデルと自動車規格量産モデルの点群品質比較

 

スマートな製造技術とハイコストパフォーマンスの両輪を走らせ、標準搭載量産の戦場へ

今回の提携で、LivoxXpeng Motorsに提供したカスタマイズモデルのLiDARは、Livoxの新しい自社生産製造センター(自動車規格対応)で量産されます。同製造センターでは、設計PPM10にまで抑えた世界トップレベルのSMT生産ラインが複数あり、全自動化、ワンピースフローのハイエンド生産方式を採用することで、これからのLivox LiDARコアコンポーネントの自立的で、高効率な生産を満たすことができます。また、LiDARの組立ラインは10万台レベルの年平均生産能力を備えており、標準搭載量産に関するクライアントの需要増加に応じ、生産ライン、生産能力の拡大を3ヶ月以内に完了させることができます。さらに、Livoxでは、CNAS標準設計向けの独立した検査・測定センターがまもなく設立され、70を超える自動車規格の信頼性試験項目を独自に引き受けることができます。同センターに配置された最高レベルの試験装置を利用することで、開発の段階から、製品の安定性、信頼性指標の達成が保証されます。

 

強力な生産・製造工程と試験・検査能力のほかに、Livoxは、洗練された製品設計と大規模セントラルバイイングの強みを発揮し、LiDAR部材のコストを大幅に下げました。高度・精密・先端的な生産製造能力を活かし、生産効率と歩留まり率を大幅に向上することで、生産・製造コストの削減に成功しました。過去2年間、低速ロボット、マッピング、防犯、レールウェイ、港のコンテナ運搬など数多くの分野で、継続して量産、出荷を実現したLivoxは、業界をリードする製造能力を身に付け、実際の業務でLiDAR精密製造の規模化量産プロジェクトに対応できる貴重なノウハウを蓄積し、自動車規格の標準搭載市場の振興に貢献しています。Xpeng Motorsを代表とする標準搭載量産プロジェクトが続出している中、Livoxは、率先してLiDARの値下げ革命を引き起こしながら、テクノロジーをより多くのスマート検知シーンに応用し、人類の更なる発展を目指して邁進していく所存です。

 

自動運転の究極の「目」を開眼させる

インテリジェント自動車時代の到来が早まる中、消費者の自動運転に対する快適性、安全性の要望が一層強くなり、自動運転技術はもうはや雲の上の存在でなくなりました。ユーザーの安全体験を大幅に向上し、視覚やミリ波だけで検知するソリューションが原因で起きた安全事故をすばやく減らし、できるだけ早くスマートドライブがもたらした新しい価値、メリットを一般ユーザーに届けるよう、LivoxXpeng Motorsとの提携を通じ、今後のスマート自動運転システムのために、より安全な検知能力を開発し、自動運転の究極の「目」を開眼させ、業界の発展に貢献できることを願っております。